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玄界灘のお魚さんに弄ばれるショットの釣り日記です。

Category: 七里ヶ曽根

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七里と漁師2(鉄の竿)

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~七里ヶ曽根の「撒き落し漁」~

七里ヶ曽根では毎年5月から「撒き落し」と呼ばれるマグロの飼い付け漁が行なわれている。
まぁ、余程の七里常連アングラーでない限り知ってる人は少ないやろうけど・・・
この撒き落し、中ん瀬~下ん瀬にかけての決められた範囲内に多い日で100~200隻の
船が集結し、横が約20m、前後が180mの間隔を保ちながら整列しアンカーを降ろす
「かかり釣り」で行なわれる。 各船から毎日大量の冷凍イワシを撒き続けていると、
マグロが「ここに来れば美味しいイワシが簡単に食べれるや♪」と思い始めるようになり?
集まりだす。そこへハリの付いたイワシを流せば簡単にマグロが釣れてしまうという漁法だ

さて、この撒き落しが始まると七里の中~下の一帯(全体の約3分の1)は
遊魚船やルアー船は入れなくなってしまう。期間は長くて夏ごろまで・・・
マグロのキャスティングや夏マサで盛り上がるシーズンにポイントが減らされる事は残念だけど、
それにはこんな経緯があって出来たルールがある

10数年前、まだ自分がこの撒き落し漁に乗船させてもらっていたころはこの漁の最盛期で
1日に40~50本は当たり前、多い日だと100本以上、
小型マグロが主体とはいえ一隻で1日100万の水揚げも可能だった
自分が初めてこの釣りをした時でさえ10~20㌔を7~8本釣り上げることが出来たし
正直「マグロ釣りって簡単~♪」と思っていた・・・

しかし、それだけ多くのマグロが釣れるのだから当然、レジャーボートや遊魚船も増え出した。
飼い付け漁というのは何日も何日も餌を撒き続けてやっとマグロが集まりだす仕組みなんだけど
マグロが集まりだした頃に今まで餌を撒いていないレジャーボートがヒョイッとやって来て
簡単に釣って行く・・・まさにイイとこ取りの輩が増えすぎてしまった
毎日高い餌代を払い、釣れなくても撒き続けた漁師にとっては大迷惑な話やね・・・

もちろん漁師もそういうレジャーボートや遊魚船を入れさせたくないわけだけど
船そのものの立ち入りを規制することは出来ない
そこで考え出されたルールが「釣竿禁止」
このルールはスゴイ(笑)

我々、趣味の釣り師にとって竿が使えない釣りというのはイマイチ面白みに欠けるだろう?
ルアーマンなら致命的だね・・・てか出来ないし(笑)
キャストやジャークに始まり、魚を掛けてからも竿の弾力を利用しながら釣り上げる訳だし、
単純に竿が曲がってリールを巻いての作業が楽しくもある・・・
しかも素人がマグロを手釣りする事は危険だろう。
しかし手釣りに慣れているというか、手釣りが当たり前の漁師には何の問題もない
それで釣竿禁止というルールを作り、結果的にレジャーボートを入れなくしたのである

しかし、これがまたややこしくて、正確に言えば1m以上の竿禁止ってことなんだけど
マグロを釣れるそんな短い竿はない・・!? あるとしたら漁師特注品のこれだけ↓
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リールから先が80cmぐらいで先端にローラーガイド1つだけ!
ブランクの材質は・・・・・鉄(爆)
人がぶら下がっても曲がりません(^^;
結局、漁師も大型マグロになれば手釣りよりもリールを使った方が安全やし効率も良い、
そこで苦肉の策として竿の長さを制限し、リールで巻き取れるための竿を作ったわけ・・・
名付けて「鉄の竿」

漁師同士のトラブルもスゴイい。
まず、マグロの数が減るとピンポイントでしかヒットしなくなるわけで場所取り争いが始まる・・・
何と、釣り開始時間は朝6時なのに、前日の夕方から場所取りをすることもある!
しかも明朝6時まではアンカーを降ろせないから船を操船しながらの徹夜の場所取り!!
真っ暗闇の海上でGPSだけを頼りに流されては戻りを一晩中繰り返す(汗)
前日までの釣課でみんな何処が良いかは分かっているから、まずそのポイントを取る
2番目3番目に来た船は1番船の両サイドに並び1番船から離れるほどヒットの確率が減る
漁師同士のに駆け引き、らみ合い、割り込み、怒鳴り合いの末、運良く好ポイントを取れた
一番船と周りの数隻だけにマグロが釣れ、その後に並ぶ船は餌を撒くだけで1日終わる事もある・・・
良い場所が取れないと釣れない→そうなると餌がもったいないから撒かない→
マグロはますます寄って来ないの悪循環に陥る
そんな壮絶な場所取りやトラブルがイヤでこの漁をしなくなった漁師も多く
ここ数年船の数は減ったようだ・・・

毎回お世話になっているどんぐり船長も今年も既に撒き落しを始めているけれど
このルールが出来て以来、オレがこの撒き落し漁に乗船することもなくなってしまった
魚が釣れないのはもちろん困るけど、釣れたら釣れたでまた問題がおきてしまう・・・?
ご存知の通りこの海域にはまだまだたくさんのポイントがあるが
これ以上に新しい規制が作られないように
そして、楽しい釣りをこれからも続けられるようにするには
ルールやマナーを守ることぐらいしか出来ないけれど・・・

鉄の竿、注文するかな・・・(笑)
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Comments


漁師さんもアングラーも大きい魚を沢山釣りたいって共通の感情で釣りをしてると思いますが漁師さんは仕事ですから釣れない=給料無し(燃料・餌代は赤字)なんで必死ですよねッ!

陸でも釣り禁止になったり、禁漁期間が設定されたりとルールが無いと自分をコントロールできない人間って魚以下の生き物かも?魚に遊ばれてますね(笑)

あッ!私もですが…
kazuさん
そうなんですよね、
海は漁師の物ではないけれど漁場を管理しているのが漁師だから
我々アングラーは従うしかないのが現状です・・・
魚を守るためにも漁師との関係を良好に保つためにもある程度のルールは
必要だとは思うけど「魚が減ってルールが増える」になってほしくないですね(^^;
と、真面目な回答しとるけど・・・
へぇ~
なかなか壮絶な漁の風景ですね!
確かに漁師さんは飯のタネなわけで、当然金になるものを守ろうとしますよね。
こちらの明石沖では、有名釣り船の周りをコバンザメのようにプレジャーがまとわり付いて、またピンポイントに魚が付いているので、休日などはボート間が1mも無いような状態で流しています。
衝突事故もしょっちゅうですね。
その分魚にも相当プレッシャーが掛かっていると思いますが・・・
自分たちにすれば、釣りはあくまで遊びなので、安全にルール守って楽しまないといけないですね!
しかし、マグロ釣りたい!
がきちゃん
明石沖ではそういう感じなんですね!
七里はやはり漁船の数が圧倒的に多いせいか比較的にルールは
守られていると思います
プレジャーボートが増えるとやはりルールやマナーを知らない人が増えて
事故も起こりやすくなるんでしょうね。困ったもんですね(^^;






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